「今日は食事を抜いたのにHbA1cはなぜ下がらないのでしょうか?」とよく聞かれます。
検査があるからせっかく食事を抜いたのに検査結果が思う通りにならないと残念になります。
では、なぜ下がらないのでしょうか?
実はHbA1cというのはブドウ糖がくっついた赤血球の割合いを測定しているのです。
高濃度のブドウ糖に長時間さらされるとブドウ糖は赤血球に沢山くっついてHbA1cが高くなります。
また赤血球の寿命は2ヶ月間ですので、HbA1cは2ヶ月間の血糖の平均値を表わす事になります。
つまり、検査の日にどんなに絶食しても、前日までの2ヶ月間が血糖が高いとHbA1cは上がってしまいます。
しかし、2ヶ月間頑張ると、検査の日に飲み食いしてもHbA1cは上がらないのです。
まさにHbA1cは普段の生活が見える検査なのです。